すい臓がんって?

●すい臓がんの「今」

現在、すい臓がんは年々、患者が増えています。むしろ「急増」といった方が適切なほどです。
少し古いデータですが、平成11年にすい臓がんで死亡した人は約1万8600人で、20年前に比べ、ほぼ倍増です。
それというのも、すい臓がんという病気がとても見つけにくいものだからなのです。

日本人の死亡原因の一位はがんですが、がんの中にも治るものと、まだまだ治療成績の悪いものがあります。かつては、胃がんが死亡原因のトップでしたが、93年からは肺がんが日本人の死亡原因のトップになりました。
胃がんは検診で早期に発見でき、7割以上の人は手術で治ります。しかし、肺がんは手術可能な人は3割程度で、治らない人のほうが多いのが現状です。

もっと治らないがんにあげられるのが、すい臓がんです。
すい臓がんは、手術可能なひとが3割で、手術しても5年生きられる人は2割にも達しません。
すい臓がんと診断されて5年生きられるひとは、1割にも満たないのです。

すい臓は胃の後側にあり、頭部は十二指腸、尾部は脾臓とつながっています。厚さは1cmに満たないほどで、笹かまぼこを細長くしたような臓器です。胃や大腸は内視鏡で直接みて診断できますし、肝臓や胆嚢は超音波で簡単に異常を見つけられます。しかし、すい臓は胃の後ろにあり、超音波ですい臓全体を観察することは難しく、胃のように内視鏡で直接見ることができません。
なので、気が付いたときには手の施しようも無いほどにガンが進行してしまっていたという場合がとても多いのです。

●すい臓がん急増の原因

すい臓がんになってしまう原因は、現在まだ分かっていないのが現状なのですが、他のガンと同じように発がん性物質であるタバコや、糖尿病、慢性すい炎、などが一応、危険因子と見られています。
また食生活の欧米化による高脂肪食の摂取。これもすい臓がん増加の大きな要因ではないかと疑われています。

しかし、すい臓がんの場合は、「親がすい臓がんだったから、もしかしたら自分も……?」ということは無いようです。

また、すい臓がんの発病年齢は比較的高く、ピークは60~70代です。しかし最近は若年化の傾向が見られ、40代も30代の患者さんも増えています。
ですので、すい臓がんが急増している原因として日本の高齢化が考えられていますが、加齢のみがその原因とは言えないようです。

 
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