治療法ごとの副作用
●治療の副作用
今まで、すい臓がんに対する治療法を述べてきましたが、効果が認められている治療法の全てが、顕著な副作用があらわれることで知られています。副作用に対する対策は現在も考え続けられていますが、だいたいの副作用は現在ある対症療法でかなりその苦しい症状を抑えることができます。副作用の種類や程度は治療法によって違いますし、同じ治療法でも異なることがありますが、医師のすすめ通りにしておけばそう心配することはないと思います。
●外科療法の副作用
手術による副作用の程度は手術法によって異なります。例えば、膵臓全体を切除した場合には糖尿病になりますが、膵臓の一部を残せた場合は、もともと糖尿病の傾向があるのでなければ、糖尿病になることはあまりありません。
ガンのある範囲によっては腸の動きを調整する神経を残せないことがあり、この場合には下痢をおこしやすくなります。また、一般に膵臓の頭部をとる手術のほうが、尾側をとる手術に比べ腸をつないだりするところが多いため回復するまでの時間がかかります。
●放射線療法の副作用
放射線治療の副作用は、放射線を照射する場所や量によって違います。一般的な副作用としては、嘔気・嘔吐、食欲不振や血液の中の白血球などが減ってしまうことがあります。胃や腸にたくさんの放射線が照射されてしまうと、粘膜があれて出血し、便に血が混じったり黒色便、あるいは下血(げけつ・肛門から血が出ることです)することもあります。
●化学療法
抗がん剤の副作用は使用する薬剤によって特徴があります。一般的なのは、食欲不振や嘔気などの消化器症状や白血球や血小板が減ってしまう血液の異常などです。薬剤によっては脱毛がおこるものもあります。