集学的治療
●集学的治療とは?
集学的治療(しゅうがくてきちりょう)
「集学的」とは各専門領域の知恵を集めてベストをつくすことを意味します。つまり集学的治療とは、さまざまな治療法を同時におこなって、より患者さんのニーズに応えていこうという方法なのです。
●集学的治療の代表的組み合わせ
すい臓がんはとても難しい病気なので、単独の治療では十分な効果の上がらないことが少なくありません。なので、さまざまな治療法をいくつか組み合わせて行うことがよくあります。これを「集学的治療」と呼びます。集学的治療の方法の代表的な形は、手術+放射線療法+化学療法や、放射線療法+化学療法といった組み合わせが代表的です。
日本の多くの病院では、いまだに縦割り組織が幅を効かせていて、一人の患者さんが充分に様々な治療を受ける機会が制約されています。しかし、がんの治療は癌の種類や進行度によって、外科的治療が必要な場合もあれば、内科的治療が最も適していると思われる場合もあります。また、一人の患者に対しても、種類の違う複数の治療法を選択肢としたほうが、より効果があがるというケースが多く、縦割り医療では患者さんの選択肢が大幅に狭められてしまうのです。さらに、外科的治療後に内科的治療が必要になったり、その逆のケースもあるので、縦割り組織を超えた各分野の専門家が協力して治療に当たることが重要です。そしてすい臓がんの治療には、そのような各分野の専門医が協力して治療に当たる治療方針、「集学的医療」が大切となるのです。
●その他の治療法
すい臓がんは治癒率の非常に低いがんといわれています。そこで、治療を進める一方で、患者さんのその後の生活の質(QOL・クオリティ・オブ・ライフ)を向上させるために最適な、痛みの除去についての研究が現在も行われています。
代表的なものとしては、ガンが生じているすい臓周辺の神経にアルコールを注入する方法があります。このような「患者さんの痛みや症状を緩和させる治療」を緩和治療(かんわちりょう)と呼びます。